はう こんせんとれいてっど いず くらいむ あっと ぷれいす?あ しすてまてぃっく れびゅー ふろむ 1970 とぅ 2015
論文について
- Lee, Y.J., Eck J.E., O, S.H. and Martinez, N.N. (2017)
- How concentrated is crime at places? A systematic review from 1970 to 2015
- Crime Science, 6(6)
メモ
- 犯罪ホットスポット研究のレビュー論文
- 関心事は主に以下の2つ
- 犯罪は集中するのか?集中にはばらつきがあるのか?
- 場所(施設,道路セグメント,グリッドセルなど)などによる違いは何か?
- 単位場所とそこでの犯罪発生件数が記録された論文をサーチ
- 全ての場所に対して犯罪が発生した場所と発生しなかった場所が分かる場合は'prevalence'
- 犯罪が発生した場所だけが記録されている場合は'frequency'
- 表1はレビュー対象論文のpercentage of crimeとpercentage of placesをプロットしているが,こんなことしていいの?
- 研究デザインはさまざま(場所の定義,国や地域,罪種や手口,サンプル点など)だが…
- 著者たちが指摘するように,図2のpercentage of placesが10%で曲線がキレイにフィットして見えるのは,bin毎の中央値で代表させているからだと思う
- calls for services(CFS)と犯罪発生場所で犯罪の集中の様相は異なるかを調べた
この論文の画期的なところ
- 先行研究を基に,ホットスポットの様相を定量的に評価したこと
- 使用するデータ(CFSか発生場所か)による犯罪の集中の違いを明らかにしたこと
- 場所(住所,世帯,セグメント,エリア)による犯罪の集中の違いを明らかにしたこと
- 'prevalence'の場合,場所のスケールが小さくなるほど犯罪が集中する
- 'frequency'の場合,住所はセグメントよりも集中確率が高い(1つのセグメントには複数の住所が含まれる)
- 1990年代前半に犯罪が減少し,犯罪の集中も減少したことを示したこと(犯罪の発生件数が減るとホットスポットの強度が弱くなる。ただしホットスポットそのものは残存している)
- ホットスポットが20年程度変化していないことを示唆している
- 'prevalence'の場合,アメリカは他国と比べて犯罪の集中の程度が大きいことを示したこと
へぇーってなるところ
- 国によって犯罪の集中度合い異なること
- でもこれって都市にもよるのでは?
- 日本はアメリカなんかと比べると犯罪が極端に少ないけど,犯罪の集中の程度はいかがなものか?