地道にハンザイガク

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ほっとすぽっつ おぶ ぷれでたりー くらいむ: るーてぃんあくてぃびてぃーず あんど ざ くりみのろじー おぶ ぷれいす

論文について

  • Sherman, L., Gartin, P.R. and Buerger, M.E. (1989)
  • HOT SPOTS OF PREDATORY CRIME: ROUTINE ACTIVITIES AND THE CRIMINOLOGY OF PLACE
  • Criminology, 27(1), 27-56

メモ

  • 比較的詳細な位置情報(住所,交差点)を使ってホットスポットの存在を示したはじめての論文(のはず)
    • ちなみにアメリカの住所は通り(street)で表すので,通り単位あるいは街路単位と言ってもいいだろう
  • "predatory crime"は,犯行者が明確なターゲットを探して犯行に及ぶ犯罪(例:強盗,レイプ,自動車盗)
  • フィールドはアメリミネソタ州ミネアポリス
  • 1985/12/12 - 1986/12/15までのpredatory crimeに関する911通報データ323,979件を使用
    • 位置情報は通報場所とパトカーの出動先であるため、正確な犯罪発生場所ではない
  • Table 1は母数 \lambda=2.82のPoisson分布で X^2検定している
    • Poisson分布の期待値は p*n n=115,000

この論文の画期的なところ

-(当時としては) 最新のデータとして詳細な発生場所情報を用いたこと

へぇーってなるところ

  • 犯罪が起こった場所と全場所の件数比は,強盗が2.2%,自動車盗が2.7%,性犯罪が1.2%
  • メーンフレームには通報データを7,000件しか保存できないので,1週間ごとに外部ストレージに書き出さないといけなかった(!?)
  • routine activities of placeへの対策は有効だし対策しやすいのである